大坂選手は大会主催者を通じて「準決勝の第2セットのタイブレークで左太ももの裏を痛めて、一晩で回復しなかった。けがで棄権して申し訳ない」とコメントを出しました。 大坂選手は、この大会で、ウィスコンシン州で黒人の男性が警察官に背後から撃たれたことへの抗議として一時は、準決勝を棄権すると表明しましたが、これを受けて大会自体が27日の試合をすべて見合わせる事態となり、大坂選手はその後、ボイコットを撤回して、28日の準決勝では人種差別などへの抗議を表す「黒人の命も大切だ」という意味が書かれたTシャツを着て登場していました。 大坂選手は表彰式には姿を見せ、「正しいことのために立ち上がったトーナメントの皆さんを誇りに思う。私たちは大きな一歩を踏み出した」とあいさつしていました。 大会は世界59位でベラルーシのビクトリア・アザレンカ選手が優勝となりました。