野田佳彦財務相は9日、日経平均株価が9000円を割り込んだことから、同日予定していた民主党代表選への出馬表明を見送る考えを明らかにした。米国債の格下げを背景にした株価下落や円高進行などへの対応を優先すべきと判断したとみられる。
野田佳彦財務相は9日、日経平均株価が9000円を割り込んだことから、同日予定していた民主党代表選への出馬表明を見送る考えを明らかにした。米国債の格下げを背景にした株価下落や円高進行などへの対応を優先すべきと判断したとみられる。
野田佳彦財務相(54)は特例公債法案の成立直後に辞任する意向を固めた。複数の関係者が8日、明らかにした。野田氏はすでに次期民主党代表選に出馬する考えを固めており、9日昼に自らのグループ「花斉会」の緊急会合を開き、自らの考えを表明する見通し。震災復興や世界的金融不安への対応にあたり、野田氏の存在は内閣に不可欠となっており、辞任すれば菅直人首相はいよいよ窮地に追い込まれる。 野田氏は10日発売の月刊誌「文芸春秋」に「私の政権構想」と題した論文を寄稿。「時機が来れば私は先頭に立つ覚悟だ」として財政規律の重要性を説き、外交・安保での日米同盟重視を打ち出している。 野田氏は、8月下旬にも特例公債法案が成立すれば直後に財務相を辞任する考え。さらに首相の退陣表明を待った上で正式に政権構想を発表する構え。仙谷由人官房副長官らが支持するとみられ、代表選出馬に必要な衆参国会議員20人の推薦人は確保できる見通し
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