この1週間、テレビに目を向けると、ワイドショーから経済番組まで「爆買い」ばかり。春節(中国の旧正月)休暇で来日した中国人観光客が、たっぷりとショッピングを楽しんだそうです。 でも、お正月は毎年やって来るもの。どうして今年(2015年)、突然注目されたの? ――そのヒントは「制度改正」と「サービス拡充」にありました。各社の動きを追ってみると、「爆買い」のワケが、ちょっとずつわかってきそうです。 銀座も原宿も外国語だらけだった ●昨秋から「全品目」に拡大 きっかけは、昨年(2014年)10月の免税店制度改正。それまで家電やバッグ、衣料品などが対象だった消費税の免税が、食料品や飲料品、医薬品、化粧品などを含めた「全品目」に拡大されました。 なにを買っても免税対象なんですから、いままでためらっていた商品を求めて、来日するのも当然。「いつ買うの、今でしょ!」ってなレベルです。そこに目を付けた小売各社