ポイント 既存の太陽光電気牧柵1)システムに揚水ポンプ2)システムを組み合わせた新たな家畜飲水供給システムを開発しました。 本システムの導入に伴う既存の電気牧柵器電圧などへの影響はなく、家畜への必要水量が安定かつ自動で供給できます。 開発した技術は、電気牧柵システムなどと同様に、耕作放棄地3)等での放牧推進における重要な技術として、今後広く活用されることが期待されます。 概要 農研機構は、耕作放棄地等の放牧において、既存の太陽光電気牧柵システムに直流電源で駆動する揚水ポンプシステムを組み合わせた新たな家畜飲水供給システムを開発しました。耕作放棄地等の放牧では家畜の飲水確保が絶対条件の一つです。しかし、耕作放棄地等の放牧において近くに水源がない場合は、頻繁に水を運搬・供給する必要があります。水源がある場合でも、水源が放牧地より低い位置にあるときは人力か動力ポンプなどで水を汲み上げる必要があり