鉄道マニア、とくに鉄道路線に乗るのが趣味の「乗り鉄」といわれる人の間では、JR線に一筆書きルートで乗車することで、100km以上の長距離でも最低料金でOKになる「大回り乗車」が密かな楽しみとなっています。この大回り乗車、年末年始の2日間限定で、乗車できる距離が千kmを超える「大旅行」を楽しむことができるのです。 大都市近郊区間は最短距離で計算する JR各社の乗車券は、あらかじめ乗車ルートが指定されており、そのルートに従い乗車するのが基本です。東京駅~名古屋駅を移動する場合、中央線ルートや東海道線ルート、東海道新幹線ルートなどが考えられますが、それぞれの経由路線や経由駅(塩尻駅など)が書かれた乗車券を購入します。 しかし、首都圏や関西圏などに設定された「大都市近郊区間」のなかを移動する場合は例外で、実際の乗車ルートにかかわらずもっとも安いルートで移動したとみなして料金を計算します。例えば東京