2017 - 01 - 08 五千百と一回目の朝に 過去のこと 思い出の曲 きしむ便所にほつほつと したたり落ちる上階の足音 寝巻きのひだを掻き分け 髪を掴まれ側臥位 、 放置 箪笥の引き出しとは 絞りだす生気 一滴 におい立つ万年床をうがつ ビラ投函に目を覚ます シンクに溜まる 宛名を無くした会話を千切る 滲んだ思慕にこぼれた山崎 ちびり 、 ちびりとくれてや っ た 甲斐性いくらか何処へと消えた 転がり込んだ自称 、 旦那に 振り落とされて砕けた前歯 くびを絞められ倒れた路肩 裂けたあたまに濡れる手のひら 酒だ 、よこせと 小銭を投げつけ 赤いまつ毛に くくられた腕 笑うサイレン 揺られる担架 どさくさ一緒に 乗り込むあんた い っ ち ょ う前に なみだを拭った プリテンダ ー、その 忘れ得ぬ名前 。 かまうもんか 生き延びてや っ から 生きろなんて空世辞 誰にも言わせぬ生き方 S