医学部の不正入試問題を巡る聖マリアンナ医科大(神奈川)の対応について、萩生田文部科学相は21日の閣議後記者会見で、「大学の見解について丁寧な説明が必要」と注文を付けた。同大が設置した第三者委員会は性別などによる差別的な取り扱いを認定したが、同大側は不正を否定している。 第三者委の報告書によると、2015~18年度入試の2次試験の調査書などの点数は、すべて現役や1浪男子が高く、女子や2浪以上男子の大半は一律に低かった。同大は合格者を除いた2次試験の受験生に受験料を返還する一方で、「点差はあるが意図的ではない」としている。 萩生田文科相はこうした経緯を踏まえ、「まったく大学に非がなければ、受験料を返す判断にはならない。納得できる説明を期待している」と語った。また私学助成金の減額については、同大の説明を待ち、検討するとした。