医学部医学科のある国公私立大のうち、8割近くで男性の合格率が女性を上回っていた実態が4日、明らかになった。女性の合格者数を得点操作で抑制していた東京医科大よりも「男性優位」傾向が強い大学も10校以上あった。ただ、いずれも「不正はない」などと妥当性を主張。女性医師からは「多くの大学で継続的に男性の合格率が女性を上回るのは自然ではない」と批判する声も上がった。 文科省の今回の調査によると、過去6年間の男女別合格率で最も格差が大きかった順天堂大の男性合格率は、女性合格率の1・67倍に及んだ。東北医科薬科大(1・54倍)、昭和大(同)、日本大(1・49倍)、九州大(1・43倍)などと続き、東京医大(1・29倍)より男女合格率の格差が大きかった大学は13校に上った。 順天堂大は産経新聞の取材に「最終的な文科省の調査結果を待ってコメントする」と回答。東北医科薬科大は「合格判定で性別を区別していない」と