文部科学省は18日、都市部の私立大への学生集中回避に向け、入学定員を1人でも超えた場合、2019年度から超過人数に応じて助成金を減額するとした罰則強化策の導入を当面見送ると決めた。近年の対策で合格者の抑制傾向が鮮明となり、受験競争が激化。入学式直前まで追加合格を出す大学が続出するなど混乱が生じていたが、今回の見送りで門戸が一層狭くなることは避けられそうだ。19日にも各大学に通知する。 日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、三大都市圏の私大全体の入学状況は、14年度に定員の106%だったが18年度には103%に低下した。