22日午前11時ごろ、静岡県御殿場市の陸上自衛隊東富士演習場で、戦車が撃った120ミリ演習用砲弾の付属品の破片が、観客席で見ていた40代男性2人の足に当たり、軽いけがをした。陸自富士学校は、原因を調べるとともに「誠に遺憾であり、心からおわび申し上げます」とのコメントを出した。 事故があったのは、陸自の実弾射撃演習「富士総合火力演習」の予行演習。富士学校によると、90式戦車と10式戦車の計14両が参加、約2万1千人が見学していた。2人は前から2列目にいて、それぞれ右ひざと左太ももに擦り傷を負った。現場で救急処置を受け、そのまま見学を続け、帰宅したという。 富士学校は、23日の本演習は予定通り行うが、120ミリ演習用砲弾の射撃は中止すると説明している。