自然と時が見せてくれる不思議 自然がその時々に見せてくれる不思議に、目を見張り驚きを覚える感動の絵本 読み聞かせ目安 高学年 20分 あらすじ ペノブスコット湾の水面に、雲の影が映り、世界の時が行き過ぎるのが見える。 雨が近づく。年経た岩の上に、やまももの上に、草の上に、子どもたちの上に。 早春の霧の朝。渚には誰もいないようにみえるけど、そばにはイルカの家族がいて、漁に出る舟はうねりを立て、海鳥は驚く。 林の中は、しんと静まりかえっているけれど、耳を澄ますと虫がトンネルを掘っている音、シダが育つ音、ハチたちの羽音が聞こえる。 霧が晴れると、見渡す限りの青い水! 夏の盛りは、ボートに釣り舟、大型帆船にモーターボートでにぎやかだ。 岬の年経た岩場では、子どもたちが、飛び込んだり泳いだり、城を作ったり。 夜。ボートを漕げば、満天の星が水面に映る。 けれどもだんだん日は短くなり、湾の中の舟は減