金沢大学の太田富久教授は汚染水の除染が可能とされる粉末を1ヶ月足らずで開発したと発表した。しかもすでに導入が決まっているフランス・アレバ社の除染システムよりも20倍早く処理できるという(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)。 同教授によると「天然の鉱物と化学物質を混合した白い粉末は、汚染水に溶けた放射性物質を捕まえて沈殿させる。1000トンの汚染水の場合では1時間で処理できる」という。一方フランス・アレバ社の除染システムの処理能力は1時間当たり50トンとされる。 ベースとなっている技術は汚染処理を専門とするクマケン工業(秋田県横手市)と金沢大学が共同開発した無機系凝集剤「ソリウェルパウダー」のようだ。こちらではすでに有害重金属類の除去が可能なので、今回さらに微調整して「放射性同位体のヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムにも応用」できたという。 一方東京電力は取水口付近の海中に