しっぽが短いクリリスキー・ボブテイルとオリガさん ペット愛好者が増えるモスクワで今月、国内最大規模の猫フェスティバルに1500匹以上が集結した。中でも目を引いたのが、北方領土を含む千島列島が起源の「クリリスキー・ボブテイル」。短い尻尾が特徴だ。 千島の厳しい自然を反映してか、忍耐強くて誇り高い性格という。「ゼウス」と名付けられた体重5キロの雄猫はさながら皇帝の風格だった。 ブリーダーのオリガさん(48)は飼育所を「桜の枝」と名付けるほど日本好き。領土問題も「日ロの政治家が猫とのつきあい方を見習えば、島の共同利用も夢じゃない」。猫は力では動かない。「でも、接点を模索し、合意を見つけ出せば動いてくれるんです」 会場から「日ロ友好のシンボルになる猫だ」の声が飛んだ。(副島英樹)