米ミシガン州で撮影されたキタオポッサム。太平洋諸島に生息するポッサムとはまったくの別種だ。(PHOTOGRAPH BY STEVE GETTLE, MINDEN PICTURES) チョウは日中に舞い、ガは夜に飛ぶ。そう言われることが多いが、これがチョウとガを見分ける方法だろうか? そうではない、と米フロリダ自然史博物館で鱗翅目(チョウやガの仲間)の学芸員と准教授を務める河原章人氏は言う。 実際、日中に飛ぶガも、夜に活動するチョウも、とても多い。例えば、主に南米の新熱帯区に生息するシャクガモドキ科は、いわゆるガの特徴がすべて当てはまるチョウだ。翅は茶色のまだら模様に覆われ、触角の先は小さな棍棒状ではなく、夜行性。さらには、コウモリから身を守るのに役立つ聴覚器官も発達している等々。(参考記事:「コウモリを錯覚させて逃げるガ、進化の謎を解明」) だがその一方で、「DNAを調べた結果、実際にはチ