2009年7月2日、大洋網によると、甘粛省に源流を持つ黄河最大の支流である渭河(いが)が、その生態機能を失い、黄河流域で汚染の最も深刻な河川のひとつとなっている。 【その他の写真】 渭河は全長およそ800km余り。陝西省では流域に全人口の64%が住み、56%の耕地、72%の灌漑農業が集まっているほか、省GDPの80%が集中している。しかし同時に、80%以上の工業廃水と生活排水がこの川に垂れ流しとなっており、省人民代表大会常務委員会は04年9月、「渭河はその生態機能をすでに失っており、黄河流域で最も汚染が深刻な河川のひとつとなっている」と指摘。水質改善に向けてさまざまな対策がとられてきたが、現在、状況はさらに深刻なものになっているという。 水質の悪化に伴う飲料水の不足も深刻だ。現在、世界全体の水資源は1人あたり5ガロン(1ガロン=約4リットル)といわれているが、中国人の平均水資源は3.78リ
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