幼い頃に聴いたテレビやラジオのCMソングで、今も憶えているものがある。1960年に発売した明星食品株式会社の「明星味付ラーメン」の宣伝だった。 ♪ 雨が降ってる日曜日 坊やドロンコなぜ泣くの/あそこの角でころんだの どうしてそんなに急いだの/明星即席ラーメン パパと一緒に食べたいの。 その2年前は、容器に入れてお湯をかけ蓋をするだけ。3分待てば出来上がるチキンラーメンを日清食品が販売している。 明星即席ラーメンは鍋で煮る手間があったが、母親に野菜や溶き卵を加えて作ってもらった味が忘れられない。子ども心にも店のラーメンと即席麺との味の違いはわかったが、インスタントなりのおいしさがあった。 そして、1968年2月には世界初の市販用レトルト食品としてボンカレーが誕生。あめ色のタマネギのコクと、いためた小麦粉の香ばしい味わいが特徴だった。 昨年、コンビニエンスストアで売っている食べ物をかけ合わせて