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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (11)

  • キタノ版ダーウィンが来た! 満腹映画「アウトレイジ」 - 深町秋生の序二段日記

    さてさっそく「アウトレイジ」を見てきた。 いやー、よかったなあ。じつにすばらしい。後期北野映画の最高傑作などという前評判を耳にしていたけれど、評価はけっこう賛否両論(おすぎが週刊文春でやっぱりひとつ星をつけていた。まあ恒例行事みたいなものだが)だったこともあり、見る前はかなり不安があったのだ。 得意としているヤクザバイオレンスでも、過去には「BROTHER」というひどい作品があった。アナーキー気質のたけしさんが、自分でもさっぱり信じていないであろう任侠道を、たっぷりナルシスティックに美しく描こうとした野心作で、ヤー公のくせに、まるで空腹の仏さまのために、自分の身を炎に投じるウサギみたいなやつがいたり、ハラキリしちゃうやつがいたり、「アニキは最高だぜ」なんて黒人に言わせたりと、じつに気持ち悪い珍作であった。 たけしさん自身は、面倒見のいい親分肌で、義理人情に厚い人だといわれているが、義理人情

    キタノ版ダーウィンが来た! 満腹映画「アウトレイジ」 - 深町秋生の序二段日記
    choro23
    choro23 2010/06/16
    てめえこのやろう、バカヤロウ、ぶっ殺してやる
  • 深町秋生の序二段日記

    速水健朗さんの「自分探しが止まらない」を読んだ。 読み終えたあとに感じたのは恐怖だった。この感覚は斎藤貴男の傑作ルポ「カルト資主義」でも感じたが、現代日に覆う得体の知れないものの正体に肉迫しているように思える。凡庸な表現になるが、これこそが警鐘を鳴らしてくれる「社会の木鐸」というやつなのだろう。 ただ違和感を覚えたのは帯だ。バックパック背負った若者とゴス娘のヘタウマイラストがあって、「こんな若者にはもううんざり」と挑発的な文句が並んでいる。これはベストセラー新書の「他人を見下す若者たち」とかにならったものなのかは知らないが(こっちの著者名も速水だ)、の内容と乖離した帯は、宣伝になるどころか上滑りするだけではないかと思う。あれは「こんな若者につけこむ輩にはもううんざり」とすべきだったのだ。でもこれじゃあまり宣伝にはならないのか。 http://d.hatena.ne.jp/S2D2/2

    choro23
    choro23 2008/02/21
    即戦力とは言い換えれば、それ以上ステップアップすることなどなにもないことを意味する。
  • 深町秋生の序二段日記

    http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/seiron/34073/ 今さらあの品格爺様をけなしたところで、肥溜めに向かって「てめえはクソだ」となじるくらい意味がないと思ってスルーしていたけれど、やっぱりこういうせんずり文章を見るとムカムカしてしょうがないので内容を勝手にいじってみた。ふざけやがって。いつかきっと、でかいと勘違いしているてめえのナニを切り取って口に突っ込んで黙らせてやる。 若い人たちへのの年賀状(勝手に改訂) ■人類が誇れる文化を生んだ日 ≪してはいけないこと≫ 新年おめでとうございます。君にとって、日そして世界にとって、今年が昨年より少しでもよい年になるように祈っております。といっても、少しでもよい年にするのは実は大変なことです。 君の生まれたころに比べ、わが国の治安は比較にならないほど悪くなっているとよく言われますが、

    choro23
    choro23 2008/01/19
    この手の文章でカタストロフィを得ているだけになってるのも問題。じじいたちを超克していくぞ、という気概だけはもらっておく。
  • 深町秋生の序二段日記

    あの名古屋の殺人事件にゾクっときてしまった。加害者がケータイサイトで知り合ったというやつ。あれはペッパーランチ事件と同様に背筋が凍った。 去年あたりから、心が寒くなるような犯罪が目白押しだ。過去と比べても、こんなに心が寒くなるようなことはない。昔だってヤバい犯罪はたくさんあったが、昔と今とでは犯罪の質がなんか違うのである。なにか末期的な感じがする。 去年起きた秋田の連続幼児殺人事件。それにペッパーランチ事件、そして今回のケータイサイト「闇の職業安定所」事件。この3つに強烈な寒さを感じた。その寒さの正体がよくわからなかったのだが、最近になってようやくわかった。 この3つの事件に共通するものとして、加害者らの理解しがたいズサンさというものがある。秋田の鈴香容疑者にしても、ペッパーランチの非道店長にしても、今回の3人の犯罪者にしても、あまりの計画性のなさに愕然とさせられる。名古屋の場合などは、人

    深町秋生の序二段日記
    choro23
    choro23 2008/01/19
    これらの犯罪には、自分自身を大して愛していなければ、それまで歩んだ人生にも大して愛着など持っていない、これからも輝かしい人生を目指すつもりなどないという無気力な諦めがよこ...
  • 深町秋生の序二段日記

    最近気になる日語がある。 異例って言葉。異例というわりには毎日毎日毎日毎日聞かされる。 異例が登場しない日はない。異例なのにな。「異例」「前例にない」。もう少しランクが上の「前代未聞」なんて言葉も正直なところ月1くらいで耳にする。 それにしてもひどいのは「異例」だ。異例なんだろ? そのくせ新聞、ネットのトピック、アナウンサーもとにかくよく使う。異例の混雑、異例の会見、異例の檄、「福田官房長官に異例の厚遇」だって。へえ。 使い方自体は間違ってはいないんだろう。めったにはないことばかり……なのだろう。でもずいぶん価値が下がったものである。異例も。アイフルスキャンダル後のチワワ犬並みの下がり方だ。昔はジョニ黒くらいの価値はあったと思うが。 これは商業主義の成れの果てみたいなもんで、「異例」「前代未聞」なんて使ったほうが、受け手は「すわ、何事か」なんて反応示すからよく用いられるのだろう。注目する

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    choro23 2008/01/19
    「異例」
  • 深町秋生の序二段日記

    NHKのニュースを見ていてひっかかるときがある。 昔、こういうのも書いたけれど、 http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20060521(異例は通例) それと最近はこちら。 http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/01/nhk_76d6.html(救急医療崩壊 NHK昼のニュースで「たらい回し」と「受け入れ不能」を報道→追記あり 私が気になっていたのは「相次ぐ」なる言葉だった。けっこうNHKで多用される。先日の長崎の銃乱射事件でも使われた。確かに悲惨な事件だ。去年は銃がらみの犯罪が多かったし。まあ非合法の拳銃も、手続きを踏んで持っている合法銃も全部ミソクソ一緒に語られる場合も多かったのだが。 http://www.npa.go.jp/toukei/seianki4/20070521.pdf(平成18年度 

    深町秋生の序二段日記
    choro23
    choro23 2008/01/19
    「相次いでいる」「低年齢化」「たらい回し」「同時多発」
  • 深町秋生の序二段日記

    最近は広島や神戸や大阪や東京と、あっちこっち旅に出ていた。今日はふつうのエッセイ。 まあどこに行ってもマックがあり、吉牛があり、ブックオフがあったりと、その街の特色みたいなものは段々減っているとよく言われる。しかしそれでも街の地形や方言などはそう変わるはずもなく、その土地の個性的な香りを感じさせてくれる。 中でも面白いのは街の町名である。市町村合併でこれもまた減ってはいるものの、一番その土地らしいフレーバーを保有していて、なんともいえない味わいがある。広島市なんかはこんな感じだ。 「猿猴橋町」(広島駅前のあたり。えんこうばしと読む) 「胡町」(広島三越があるあたり。繁華街の入口。えびすちょうと読む) 「紙屋町」(繁華街どまんなか。かみやちょう) 「流川町」(飲み屋街。ながれがわ) 一番の繁華街が「紙屋町」である。椎名誠のSF造語みたいな風情ある言葉だ。実際、路面電車と川に囲まれていて、ノス

    深町秋生の序二段日記
    choro23
    choro23 2008/01/16
    地方を旅していて、一番「地方に来たなあ」と実感が湧くのは風景でも食い物でもなく、実はこんな地名や駅名であったりする。
  • 深町秋生の序二段日記

    週末になると、山形駅あたりのホテルに閉じこもって仕事をしている。 駅前となると繁華街のように思えるが、昼間はかなり静かである。息抜きに散歩をすると、それがよくわかる。土曜の夕方なんて、一番人が街へ繰り出す時間だろうにひっそりとしている。ちりんちりんなんて風鈴の音が風流に響くほど静か。 これは散々言い尽くされたドーナッツ化現象というやつで、同時刻の郊外ショッピングセンターは車の熱気でかげろうができ、周囲の道路は大渋滞を起こし、何人もの警備員が汗だくになって誘導灯を振り回し、子どもはじたばたと泣き叫び、おばあちゃんはへとへとになってベンチに腰掛け……と大賑わいである。 それに反して駅前は商業地としての地位をすっかり奪われ、住宅地に生まれ変わろうとしている。地方の駅前というのはだいたいみんなそんな過渡期に入っているようだが。そんな傾向に合わせるかのように駅前から看板がなくなりつつあることに気づい

    深町秋生の序二段日記
    choro23
    choro23 2007/07/26
    地方の駅前は高齢者向けの閑静な住宅街になろうとしている。一方で郊外は巨大看板と車だらけの繁華街と化した。
  • 深町秋生の序二段日記

    コンビニで買い物するのが嫌いだ。 衣服やCDやエロマンガなどを買うのは大好きなのだが、コンビニでのショッピングはどうもつらい。面白くない。退屈だ。なにかの義務をこなしているようで、ため息ばかりついてしまう。まあ生活必需品ばかり買うのだから面白くないのは当たり前なのだが。 昔からコンビニでの買い物は嫌いだったが、その傾向に拍車がかかっている。単に私がめんどくさがりのオヤジ化しているだけでもあるのだが、どんどんコンビニがつまらなくなっているのも要因の一つだろうと思う。 最近も近所のセブンイレブンのスナックコーナーにイラっときたものだ。ノンブランドの棚がまた一段とでかさを増している。 http://www.sej.co.jp/shohin/original/okashi.html(セブンイレブンオリジナル商品) カルビーやグリコや森永といった会社の商品のアイテムが減り、このノンブランド系がぐいぐ

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    choro23 2007/07/24
    定番の商品ばかり並んでいるコンビニには魅力がない、という話。楽しいコンビニとはなんぞや
  • 「ない」づくしの時代 - 深町秋生の序二段日記

    うなぎやまぐろが手に入らない。調査捕鯨もダメ出しされた。大豆やとうもろこしはバイオエネルギーに奪われて高騰している。原油も高騰。金属も高騰。マンホールのふたやガードレールがなくなった。そういえば年金もない。 というわけで「ない」「ない」づくしの世の中である。こんなに「ない」と言われる時代も珍しい。もっといえば正社員の椅子もないし、老人たちは「モラルがない」という。そういや安全もないらしい。(あるのはガスと看板と偽装肉)健康もない。あと希望の抱けない時代だと村上龍氏がよく言っていたものだ。 とはいえ戦後まもなくや昭和三十年のような絶対的な貧困とは違って、まあテーマパークや巨大ショッピングセンターなんか土日になれば、けっきょくどこもめちゃ混みするくらいだから当に「ない」かといわれれば微妙だが、社会を覆う「欠乏感」や「貧乏感」はかなりすごいものがある。戦後最大級かもしれない。 この間も取り上げ

    「ない」づくしの時代 - 深町秋生の序二段日記
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    choro23 2007/06/20
    欠乏感が万円すると「ある」を求めてパニックが起こる
  • ウツソウと茂った森で - 深町秋生の序二段日記

    「あたしうつ病で働けなくて元気がでなくて死にたい」 といったような日記はそれこそ腐るほどあるし、文学者やライターの文章にも多い。 時にうんざりさせられるのが「お前のうつ病なんてニセモノ。おれのが物でリアルだぜ、メーン! ビッチ!」などとハードコアラッパーのように相手をディスってまで、自分の病みぶりを強調する人までいたりすることだ。日人の最低な精神性の一つとして、自分がどんだけハードコアに弱いかというのを自慢するというのがある。「弱い」と主張したほうが勝ちみたいな。たまに悩みなんかを相談すると、「そんなの大したことないじゃない! あたしなんか……」と負けじと負けっぷりを披露する人がいて、頭痛を覚えたりする。 で、うつ病関連の話というのはそれこそ石を投げれば当たるくらいに豊富だが、その逆の躁病についてはとんと語られていないような気がする。単に「病的なほどエネルギッシュ、浪費家、飽きっぽい、

    ウツソウと茂った森で - 深町秋生の序二段日記
    choro23
    choro23 2007/06/15
    「「何かせずにはいられない!」という強烈なエネルギーに突き動かされるあまり、まったく自分を制御できずに暴走してしまう」なってみたい
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