人間という存在は、あの緑の怪物を殺して来たんだな。 何の悪意もない、ただ寄り添うことを望む者に酷い仕打ちをし続けて来た。 あの緑の怪物というのは、例えば自然であったり、他民族や異教であったり、というものなんだよ。そしてそれらは人間によって蹂躙され殺されて来た。殺した者達には何の罪悪感すらない。そこにあるのは「理屈」というものだけなんだよ。 人間は頭がいいよな。だから理屈によって何でも是としてしまうことが出来る。これが理屈というものの恐ろしさなんだ。しかし理屈に頼れば、そこにある大事なものには気付かないものなんだよ。 自分より劣っている、自分よりも醜い、自分と違う。そういう者をどうにかしてもいい、と理屈でもって考えるのが人間というものなんだよな。 主人公は最初、緑の怪物が自分よりも強いと思っていた。そういう時には怯えて逃げ惑うわけだ。しかし一旦相手が自分よりも弱いのだとわかれば、今度は相手を
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