毎日新聞の「時代の風」というコラムの中で、作家の桐野夏生さんがGoogle Book searchに関する個人的な見解をまとめていた。ちょっと思うとこがあったのでメモ程度に書いとく。 どうせリンクしても後で消えるから新聞社サイトって嫌なんだが、仕方ないので以下重要なとこを引用。彼女は「専門家ではないので的確な説明ができるとは思えない」としたうえで、こう述べている。 私は不安と当惑でいっぱいである。例えば、スキャン。版面は著者の物ではない。編集者やデザイナー、印刷、多くの人間が関(かか)わって作るのだから、乱暴過ぎる。その方法も極めて粗雑だと聞いた。さらには、著作のプレビューは、全体の二十パーセントに過ぎないらしい。 小説は、時間を伴う芸術だ。最後まで読まれなければ、作品を読んだ、とは言えないのに、二十パーセント程度で読んだつもりになる輩(やから)は増えるだろう。 そこで、小説は果たしてデー