サラリーマン人生の終わりが見えてくると、多くの人は定年後の人生に悩む。趣味に生きる。田舎に移住する。社会貢献にいそしむ。働き続ける。起業する──。どの道を選ぶかはそれぞれだが、新たな一歩を踏み出すのは思いのほか難しい。住宅ローン、親の介護、経験への過信。思わぬ落とし穴も待ち受ける。平均寿命の伸長で、定年から死ぬまで約30年。自由な時間は10万時間を超える。「人生二毛作」はもはや願望ではなく必然。
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NECの1万人リストラで退職強要された男性が記録した面談の一問一答。「間合い以外はほぼ再現した」というメモの一端を紹介します。 1回目(45分間) 上司 今の職場で今のまま業務を続けてもらうのは難しい。特別転進(退職)を真剣に考えてほしい。 男性 残って今の仕事を続けたい。 (以上の会話の繰り返しが続く) □翌日、労組に相談する(役員が対応する) 役員 今回の面談はアドバイスをもらう場だ。自分に何が足りないのか、どうしてほしいのか、どうすれば今の職場で仕事を続けられるのか聞いてみればいい。 2回目(90分間) (労組の助言を参考に、仕事に対する熱意や決意などを伝える) 男性 自分に足りないところがあるなら直すから教えてほしい。 上司 この面談は自己研さんの場ではない。今の職場で仕事を続けてもらうのは難しい。 男性 辞めません。 上司 この面談はつまり一般的にいうリストラだ。(労使交渉の議事
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