NTTドコモが開発した音響OFDMは、例えば携帯電話をスピーカーにかざすだけで簡単にサイトへアクセスできるなど、身近な音楽を媒体に情報通信する技術だ。携帯電話では赤外線通信やQRコードなどが主流になる中で、音響OFDMを開発した狙いはどこにあるのか。 音楽に情報を違和感なく埋め込む “音”を使ってデータをやり取りする――。このアイデアは、決して目新しいものではない。実際に、古くからのパソコンユーザーであれば、モデムを使ってデータを音に変換し、パソコン通信などを行っていた方も多いことだろう。 しかし、NTTドコモが今年4月に発表した「音響OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術」は、単にデータを音に変調するものではない。音楽などにデータを違和感なく埋め込むための技術だ。音響OFDMを応用すれば、テレビCMなどにURLなどのテキスト情
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