帝国データバンクは9月25日、アニメ制作業界動向調査の結果を発表した。調査は信用調査報告ファイルや外部情報をもとにアニメ制作企業を抽出し、2019年9月時点の企業データベース「COSMOS2」に収録されている256社の集計・分析を行った。 2018年における売上高合計は2131億7300万円。2011年以降8年連続で前年を上回り、過去最高を更新した。2018年の1社当たり平均収入高は8億4300万円で、前年から8.1%増加。ピークとなった2007年(9 億9200 万円)の8割超の水準まで上昇した。 同社は、「業界全体でアニメーターなどの人材不足や外注費の高騰が続いたものの、制作量を相応に確保できたことから大手制作企業を中心に業績回復が続き、全体の底上げにつながった」と分析している。 番組販売や配信に注力している企業、ネットでの映像配信事業が好調な企業は増収傾向 制作態様別に平均売上高をみ