東大寺大仏殿で行われたふすま絵の奉納式=20日午前10時21分、奈良市、筋野健太撮影 奈良市の東大寺(上野道善別当)に20日、神奈川県鎌倉市の日本画家小泉淳作さん(85)が描いたふすま絵40面が奉納された。今年の平城遷都1300年に向けて5年がかりで仕上げた。大仏殿で奉納式があり、作品の一部を大仏前に安置して法要が営まれた。 ふすま絵は縦81〜197センチ、横3.84〜約20メートル。「枝垂(しだ)れ桜」「蓮池」「飛天」などがテーマで、行事などの際に本坊の大広間と上段の間を飾る。 小泉さんは京都・建仁寺の天井画「双龍図」などを手がけたほか、故清水公照別当の肖像画や「聖武天皇・光明皇后御影」を描くなど東大寺とも縁が深い。今回のふすま絵は9月から、日本橋高島屋(東京都中央区)などでの巡回展で公開される。