いまさらあらためて述べるまでもなく、ASP.NETはイベント駆動モデルをベースとしたフレームワークだ。イベント駆動モデルの導入によって、開発者は限りなくWindowsアプリケーション的な要領で、Webアプリケーションを構築できるようになった。もっとも、Windowsアプリケーション<的>というところが落とし穴で、ASP.NETで提供されるイベント駆動モデルはWindowsフォームで提供されるそれとは、厳密には等しくないことを理解しておく必要がある。 というのも、Windowsアプリケーションにおいて、クライアント上で発生したイベントは原則としてクライアントで処理される。しかし、ASP.NETのWebフォームでは、クライアント上で発生したイベントは、いったんサーバ側にポストバックされたうえで、サーバ側で処理される。そして、サーバ側で処理した結果を基に、ページ全体をもう一度描画し直すというわけ