ジャーナル四天王 NEJM、Lancet、JAMA、BMJに掲載さ れた論文から最新ニュースを日本語で発信
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ジャーナル四天王 NEJM、Lancet、JAMA、BMJに掲載さ れた論文から最新ニュースを日本語で発信
岡山大学は、大学院自然科学研究科の妹尾昌治 教授が樹立した「マウスiPS細胞由来のがん幹細胞モデル」を用いて、鉄キレート剤で細胞内の鉄を減らすと幹細胞性が喪失することを発見した。 同成果は、岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 免疫病理学分野の大原利章 助教と消化器外科学分野の二宮卓之 助教(指導:藤原俊義 教授)らの研究チームによるもの。詳細は、米国科学誌「Oncotarget」オンライン版に掲載された。 がんが治療に対して抵抗することを「治療抵抗性」と呼ぶ。その原因として、がんの腫瘍内に幹細胞性を持つがん細胞である「がん幹細胞」が存在することで、治療抵抗性を高め、治療を難しくしていると考えられている。しかし、腫瘍内でがん幹細胞の割合は少ないためその研究が大変難しく、これまでがん幹細胞に対する確立した治療法はなかった。 この問題を解決するために研究チームは鉄に注目。鉄は生体にとっては必須の
光を当ててがん細胞を壊す新たながん免疫療法の安全性を患者で確かめる臨床試験(治験)が、国内でも年内開始を目指して準備されていることがわかった。開発した米国立保健研究所(NIH)の小林久隆主任研究員が11日、朝日新聞の取材に答えた。手術や抗がん剤で治らないがん患者の治癒につながる治療法の実用化への第一歩と期待を集める。 この治療法は「光免疫療法」。近赤外光を当てると反応する化学物質と、特定のがん細胞に結びつく性質があるたんぱく質(抗体)を結合させた薬を注射すると、抗体はがん細胞と結びつく。近赤外光を当てると、化学物質が反応してがん細胞を破壊し、これをきっかけに免疫細胞が活性化するという。近赤外光はテレビのリモコンなどに使われ、人体に当たっても害がない。 米国では2015年から、N…
遺伝子操作した免疫細胞でがんを攻撃する新たな免疫療法を使い、血液がんの一種を治療することに、大阪大の保仙直毅准教授(呼吸器・免疫内科学)らのチームがマウスで成功した。7日、米医学誌ネイチャー・メディシンに発表する。2019年度に治験を始める計画という。 新たな免疫療法は「キメラ抗原受容体T(CAR―T〈カーティー〉)細胞療法」と呼ばれる。①免疫細胞であるT細胞を体外に取り出し②がんの目印を認識して結合、活性化するように遺伝子操作③体に戻すと、がん細胞を攻撃して死滅させる――という仕組みだ。他に治療手段がない急性リンパ性白血病の患者の7割が長期にわたって生き延び、今年8月に米国で治療薬が承認され、注目されている。 チームは別の血液がん「多発性骨髄腫」で、細胞の接着に関わるたんぱく質「インテグリンβ7」ががん細胞で活性化することを突き止め、その活性化した形にのみ結合し、正常な細胞にはくっつかな
千葉県がんセンターなどの研究チームは、数滴の血液を検査して90%近い確率でがんを診断できる方法を見つけたと発表した。血液中の微量元素の濃度ががんの種類によって異なることに着目し、その組み合わせで診断する。検査に必要な処理や測定方法は簡単で体への負担も小さいという。さらに研究を重ね、実用化につなげたいという。 千葉県がんセンター研究所と神奈川県立がんセンター臨床研究所、光触媒脱臭装置メーカー「レナテック」(神奈川県伊勢原市)でつくるチームが、経済産業省の助成を得て研究した。微量元素の測定機器は半導体を製造する際に使う機械を流用して開発した。血清に含まれるナトリウムや鉄、亜鉛など17種類の微量元素を計測し、元素の多い・少ないのパターンや組み合わせによって、がんかどうかや、がんの種類を診断する。 研究チームが膵臓(すいぞう)がん▽前立腺がん▽大腸がん▽乳がん▽子宮体がんの5種類のがんについて、が
動物の発生過程において複雑な器官や組織が構築されるためには、分化した細胞が正しい位置に配置される細胞運動が重要である。また、ガン細胞の運動(ガン転移)とガンの悪性度に相関関係があることも知られている。 細胞運動には、一定方向に向かって持続的に運動する「方向性運動」と、方向性を欠く「ランダム運動」のふたつのパターンがあり、Rac1と呼ばれるタンパク質の活性が細胞内で局所的に生じるか、全体的に活性化されるかで制御されている。 今回、研究グループは、子宮頸ガン由来のHeLa細胞とゼブラフィッシュを用いた解析を行った。その結果、Mind bomb1(Mib1)という酵素が「方向性運動」に重要であることを見出した。本来「方向性運動」をする細胞が、Mib1の機能欠損したHeLa細胞やゼブラフィッシュの細胞では「ランダム運動」をするようになった。これは、細胞内においてRac1を活性化する「Catenin
フランス南部にある、がんの研究施設(2014年10月10日撮影、資料写真)。(c)AFP/PASCAL PAVANI 【10月20日 AFP】米食品医薬品局(FDA)は、がん治療における遺伝子療法で2番目となる治療法を承認した。「Yescarta」と呼ばれるこの治療は、リンパ節を攻撃するがんの一つである非ホジキンリンパ腫(NHL)の特定種に対する、米市場初の免疫療法となる。 Yescartaは、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法としても知られ、患者の白血球細胞を変化させ、白血球細胞がリンパ腫を攻撃し死滅させることを可能にする。治療費用は37万3000ドル(約4200万円)前後となる見込み。少なくとも他の2種類の治療後に再発した人々にのみ許可される。 FDAのスコット・ゴットリーブ(Scott Gottlieb)長官は18日の発表で「今日、重病治療のための新しい科学的パラダイム全体の発
◇年内実施を目指す 他の部位も検討 光を当ててがん細胞を破壊する新たながん治療法について、米ラッシュ大などが米国内で実施した最初の治験の結果がまとまり、頭頸(とうけい)部がんの患者8人中7人でがんが縮小したことが分かった。欧州臨床腫瘍学会で発表した。これらの結果を踏まえ、日本で今年中の治験開始を目指す。 この治療法は、米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆・主任研究員らが開発した。がん細胞だけが持つたんぱく質に結びつく性質がある「抗体」に、近赤外光を当てると化学反応を起こす化学物質を付けた薬剤を患者に注射する。その後、体外からや内視鏡を使って近赤外光を患部に当てると、薬剤が結びついたがん細胞の細胞膜が破壊される。 最初の治験は安全性確認が主な目的で、手術や放射線治療、抗がん剤などで治らなかった舌がん、咽頭(いんとう)がんなど頭頸部がん患者を対象とした。薬剤量を絞り、光も1回だけ当てる治療を実
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