会員登録すると、日経メディカルの各種サービスがご利用いただけます。 会員登録するとご利用頂けるサービス記事の閲覧、MReach(Web講演会、eディテール)、調査・アンケート、連載フォロー、マイジャンル機能、ポイントプログラムなど 会員登録(無料)
東京大学医科学研究所先端がん治療分野教授の藤堂具紀氏は、同氏らが開発した第三世代型遺伝子組み換え単純ヘルペスウイルスⅠ型(HSV-1)G47Δを用いたウイルス療法の臨床研究について、第75回日本癌学会(10月8~10日)で報告。現在は膠芽腫に対するG47Δの第Ⅱ相医師主導治験が進行中であり、同ウイルス療法が厚生労働省から先駆け審査指定制度の対象品目に指定されたことで、新薬として迅速承認の期待がかかることなどを紹介した。
がん治療の新薬「オプジーボ」を開発した小野薬品工業(大阪市)は、9月中間決算が過去最高益となった。オプジーボの販売が伸びているためだが、患者1人に年約3500万円もの費用がかかり医療保険の制度などを揺るがす。国は価格を大きく引き下げようとしているが、企業の新薬開発の意欲をそぐ恐れもある。薬の値段はどうあるべきなのか。オプジーボは根本的な問題を投げかけている。 「国の薬価制度がいまの薬にあわなくなってきている。小野がけしからん、オプジーボがけしからんではなく議論してほしい」 小野の相良暁社長は7日、9月中間決算の会見で訴えた。 決算では売上高は前年同期比67・5%増の1177億円。前年同期には約30億円だったオプジーボの売上高が533億円まで急増した。日本、韓国、台湾以外の販売を任せている米製薬会社からのロイヤルティーは、22億円から87億円と約4倍になった。最終的なもうけを示す純損益は23
大阪府立成人病センター(大阪市東成区)が来年4月から、患者から取ったがん細胞を保存する「がんバンク(仮称)」の運営を始めることが4日、わかった。がん細胞を培養する新技術を使い、抗がん剤の開発や患者ごとに適した治療法の選択に生かすねらい。 がん細胞は広がり方や薬の効き方に個人差がある。多くの細胞を集めて、細かな違いが分かれば、抗がん剤を使う前にがん細胞を調べ、効果的な薬を選べるようになる。ただ、手術で取り出したがん組織の多くはすぐに死滅し始めるため、患者のがんの「個性」を保ったまま、試験管内で薬の効果を調べたり、実験動物でがんを再現したりすることが難しかった。 同センター研究所生化学部門の井上正宏部長らは、がん細胞を「生きたまま」培養する技術を2011年に開発。患者から取り出したがん細胞を微細な網でこし、残った塊をマウスの体内で増やして凍結保存する。 この技術を使えば、必要な時に解凍し
グラスに注がれるビール。仏西部カレ・プルゲールで(2016年2月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/FRED TANNEAU 【11月3日 AFP】仏パリ(Paris)で開催の「世界がん会議(World Cancer Congress)」で2日、2012年に飲酒が原因で発生した新規がん患者は70万人以上で、がん関連の死者も約36万6000人に上るとする調査データが発表された。これらの発生件数は主に富裕国でのものだという。 研究チームは、飲酒をする人としない人のがん発症リスクを比較し、がんの年間新規症例数の約5%、年間死者数の4.5%に、アルコールが関与しているとの結果を算出した。 公式発表を控えた今回の予備報告書の共同執筆者で、国連(UN)の国際がん研究機関(IARC)のケビン・シールド(Kevin Shield)氏は、AFPの取材に「アルコールによってがんが引き起こされる恐れがあること
名古屋大学の研究チームが、プラズマを使って脳腫瘍(のうしゅよう)や卵巣がんを小さくする治療法を開発した。治療の難しいがんの治療法開発につながるという。研究成果が31日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ(電子版)に掲載された。 プラズマは、電気を帯びたガスで、イオンや電子、光などの粒子からなる。大気と同じ圧力や生体に近い温度でプラズマを生成する技術が発展し、プラズマを使ったやけどの治療や止血など医療への応用が研究されている。 名大病院先端医療・臨床研究支援センターの水野正明病院教授らの研究グループは、体液の補充などに使う点滴「乳酸リンゲル液」にプラズマを照射。それを脳腫瘍や卵巣がんのがん細胞を移植したマウスに注射すると、少なくとも30%以上がん細胞を縮小させる効果があったという。点滴に含まれる乳酸ナトリウムの構造の一部が、プラズマを当てたことで変化し、がん細胞に効いたとみている。 が
■世に様々な「がん」はあれど…… がんは、体の中の様々な臓器にできる可能性があります。 「ということは、早期発見のために注意すべき初期症状も多種多様になるということ?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、がんの特性を考えれば、多くのがんにとって共通の初期症状の特徴があります。 ここでは、がんの早期発見に役立つ「がんに共通の危険信号」について、お話ししたいと思います。 ■出血、もしくは血が混じる がん細胞は急速に増殖するので血管が非常に豊富です。これらの血管は、「新生血管」と呼ばれ、がんの増殖には欠かせない大量の酸素と栄養素をがん細胞に届ける役割をします。 この新生血管は、通常の血管と少し構造が異なり血管壁がもろく、ちょっとした物理的刺激で破綻し出血します。食道や胃、大腸などの消化管では、食べ物や便が通過するときの刺激で、がんの表面から出血してしまいますし
日焼けや喫煙が実際より老けた印象の原因になり得ることはよく知られているが、最新の研究によると、経済的なストレスも「見た目年齢」を押し上げる可能性があることが分かった。 学術誌「リサーチ・オン・エイジング」に今年7月掲載された同研究では、被験者に金銭に関するストレスレベルを評価してもらう実験を1995-96年と2004-05年の2回にわたって実施。2回とも被験者の写真を撮影し、写真は別のグループに見せた。 その結果、ストレスレベルが高い人のほうが、財政状況をコントロールできていると感じている人より老けて見えた。また、1回目から9年後の2回目の実験では、ストレスレベルの高い人の方が低い人より外見的な老化が進んでいるように見えた。 経済的ストレスは、他のストレス要因より被験者の見た目に大きく影響することも分かった。 ストレスと加齢の研究を行ったことがあるノースカロライナ州立大学のシュバウ
男性がかかるがんのトップが大腸がんだ。「新宿内視鏡クリニック」の谷口将太郎院長に大腸がんで命を落とさないためのポイントを聞いた。 大腸がんは早期発見できれば80%以上の高い確率で治るといわれている。しかし、死亡率を見ると全がんの2位。男性では3位、女性では1位だ。 では、「治る」グループに入るには、何に注意すればいいのか? まず気になるのは自覚症状だ。 「残念ながら、大腸がんは早期では自覚症状に乏しい。なんらかの症状が出てきた時には、ステージ4まで進行していたり、遠隔転移があったりする場合が多いのです」 それでも自覚症状を参考にするなら、「いつもと違う」に敏感になること。 いつもと違ってお腹が張る。いつもと違って便が細い。いつもと違って便が残った感じがして何度もトイレに行きたくなる……。 こうした段階で検査を受けたら、早期発見につながるかもしれない。 谷口院長によれば、大腸
免疫を使ってがんを治療する新薬「オプジーボ」が、リンパ球の一種に作用して悪性黒色腫(皮膚がん)に効果を発揮する仕組みを発見したと、京都大の大塚篤司院内講師らの研究グループが発表した。論文は23日付の国際科学誌に掲載された。 オプジーボは患者によっては高い効果を発揮する一方、7割の患者には効果がないとされる。今回の研究成果は、効果の有無を治療の早い段階で見極めたり、治療効果を高めたりするのに役立つと期待される。 免疫は体内に侵入した細菌や、がん細胞などの異物を排除する仕組み。がん細胞は自分で免疫細胞(T細胞)の攻撃にブレーキをかけるが、オプジーボはこのブレーキを解除し、がん細胞を攻撃させる。 研究グループは、オプジーボを投与された患者46人を調査。効果があった患者は投与後、リンパ球の一種「9型ヘルパーT細胞」が増えていたことが分かった。さらに、この細胞が作り出す「インターロイキン9」
■もしかして日本だけ? 乳がん早期発見のための検診 日本では乳がん予防法、早期発見の方法として自己検診が薦められており、筆者自身も2003年頃に自己検診法の記事を書いたこともあるのですが、実は現在、乳がんの自己検診法は海外では薦められていません。その理由について解説したいと思います。 ■乳がんの自己検診には意味がない? 2016年現在、日本では多くの人がご存知の乳がんの自己検診については、 ・死亡率を下げるという明らかな証拠がない ・乳がんの自己検診によって不必要な検査(良性の腫瘍の生検など)が増える ということで、米国国立がん研究所(NCI:National Cancer Institute)、米国対がん協会(ACS:American Cancer Society)、米国予防医療専門委員会(U.S. Preventive Services Task Force)、コクランライ
ピロリ菌を除去したから、もう胃がんの心配はない。そのような会話をしたり、聞いたことありませんか?確かにピロリ菌の除去は大きな効果があるようですが…。兵庫県伊丹市の「たにみつ内科」で日々診察にあたっている谷光利昭医師はそんな“誤解”に注意を促しました。 ◇ ◇ 毎年多くの人が、癌(がん)で亡くなられ、闘病をされています。成人の約3分の1が癌になるのですから、結構な確率です。近年、増えているのが肺癌です。喫煙が重要因子ではありますが、それ以外にも大気汚染など様々な外的因子が関係しているようです。その中で、以前は胃癌大国であった日本で、胃癌の死亡率が低下しています。胃カメラ(上部消化管内視鏡)による健診が増えたのが理由の一つです。それに連動して、ヘリコバクターピロリ菌(以下ピロリ菌)の発見、そして除菌も広く行われるようになりました。 ピロリ菌は胃がんと密接に関係しているとされています。
会員登録すると、日経メディカルの各種サービスがご利用いただけます。 会員登録するとご利用頂けるサービス記事の閲覧、MReach(Web講演会、eディテール)、調査・アンケート、連載フォロー、マイジャンル機能、ポイントプログラムなど 会員登録(無料)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く