京都大学iPS細胞研究所などは8日、再生医療用に備蓄するiPS細胞(人工多能性幹細胞)のもとになる血液の採取を、8月にも、JR東京駅に近い東京海上グループの提携医療機関「海上ビル診療所」で始めると発表した。これまでは、京大病院だけで採血をおこなっていた。 iPS細胞は様々な臓器や組織の細胞に変えられる。移植し、失った人体機能を回復させる再生医療への応用が注目されている。同研究所は必要な時に移植できるように、血液の細胞からiPS細胞を作り、備蓄する「iPS細胞ストック」事業を進めている。血液は、主に骨髄バンクに骨髄提供の登録をした人のうち、免疫の型が一定の条件に合う人から提供を受ける。