どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 前回、「府省庁有志による放射線講演会事務局」が9月26日に開いた連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」の第3回講演会で、私が話した前半部分を紹介した。 話したことは4項目。(1)今年春からの食品の新基準値の問題点 (2)今、農業現場でなにが起きているのか (3)食品におけるリスクの比較と優先順位付け、費用便益分析の重要性 (4)情報を伝えるということ、なにが問題だったのかーである。 今回紹介するのは、(3)(4)だ。 食品中に含まれる原発事故由来の放射性物質を極力低く、と志向する人は今でも当然多い。検出限