そのコの性格にもよりますが、猫は初対面の相手が大きな物音を立てたり、急に近づいてくることを嫌う傾向があります。元々の気質として、やや遠巻きに眺めたりニオイを感じたりして、相手のことをまず確認してから、自分の意志で相手に近づくかどうかを判断する、強い警戒心がある生き物なのです。 ただその一方で、猫は好奇心も旺盛です。一旦警戒心が和らぐと、相手に積極的に近づいて探ろうとすることも珍しくありません。 最初は遠巻きに見ていた猫が少しずつ近づいてきたのに、人間のほうからが近づこうとすると途端に距離を取って逃げてしまう。でも、いつの間にか隣にいて、かまってほしそうにする……こうした人間からするとちょっとわかりにくいような「ツンデレ」ともとれるような行動は、猫特有の気質に由来することもあるのです。