サッカー選手のけがが絶えないことに、レイモンド・フェルハイエンの顔も曇る。 「けがはスポーツにつきものと思われているが、その考え方は改めないといけない。選手がけがをしてしまうのは、指導者のせいなんだ。選手の疲労が回復しないまま練習を続けていれば、いつかはけがをする。それはまさにロシアンルーレット。競技の質を上げるためには、練習の量を増やすより減らさないといけない」 フェルハイエンは『サッカーに特化したピリオダイゼーション』を考案したサッカー指導者だ。ピリオダイゼーションという理論は古くからあるが、それはどうしても運動生理学用語を用いた学術的なものになりがちだった。しかし、フェルハイエンは「サッカーとは何か」という点に徹底的にこだわり、「サッカーはボールを使うスポーツだから、コンディショニング・トレーニングもボールを使ってできるはず」など、初めにサッカーありきのメソッドを構築したのである。
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