@nagise さんの記事『Javaによる高階型変数の実装』 http://d.hatena.ne.jp/Nagise/20110124/1295874192 から派生した型についての議論。ジェネリクスの見方、Scala との比較など。
JavaとScalaとC#のジェネリクスは、いずれも継承を持ったオブジェクト指向言語においてParametric Polymorphismを実現するための手段であり、それぞれ異なった特性を持っている。というわけで、それぞれの言語においてジェネリクスがどのようにサポートされているかを比較した表を用意してみた。後で気が向いたら、各項目の説明を追加するかも。 Java(5.0以降) Scala C#(4.0) ジェネリックなクラス ○ ○ ○ ジェネリックなメソッド ○ ○ ○ 型パラメータの上限 ○ ○ ○ 型パラメータの下限 × ○ × 型パラメータの推論 ○ ○ ○ 全ての型のサブタイプ(ScalaにおけるNothing) × ○ × definition-site variance × ○ ○ use-site variance ○(Wildcard) ○(Existential Typ
これは経験則なのですが、ある程度を超えたスパゲッティコードはリファクタリングを試みても状況が改善しなくなります。 ブラックホールから光が脱出できない事象の地平線になぞらえ、これをソフトウェア品質における事象の地平線と言い(ません— なぎせ ゆうき (@nagise) 2023年6月27日 リファクタリングの事象の地平線という比喩について解説をしておきます。 前提知識として リファクタリングの価値の考察 - プログラマーの脳みそ での議論を参照していただけるとありがたいです。 事象の地平線とは 事象の地平線というのは天文学用語でシュバルツシルト面などとも呼ばれます。超大雑把にいえば、ブラックホールのまわりのここから中に入ると光でさえも出ることはできないぞ、というラインです。 つまり、比喩としてはこの中に落ち込むと二度と脱出できないぞ、ということです。リファクタリングの力ではどうやってもソフト
ジェネリクスでは、「型」を変数にした「型変数」というものを取り扱う。型変数で何が嬉しいかというと、メジャーな例ではコレクションAPIが挙げられる。java.util.Listとかjava.util.Mapとかのデータを格納するタイプのユーティリティクラスのことだ。 2004年にJavaのバージョンが5.0となるまでは、Javaにはジェネリクスの機能はなかった。なので、Listにデータを格納し、取得する場合は List list = new ArrayList(); list.add("hello!"); String str = (String) list.get(0); といったソースコードになる。 add()の引数はObject型で宣言されており、どんな参照型でもadd()することができた。 get()の戻り値もObject型で宣言されておりキャストが必要だった。このキャストはプログラ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く