ただ内容としては、一読した感想としては「ものすごい、いわゆるシャミン的だな」といった印象。 私の考える「シャミン的」というのは、ニヒリズムと残酷性を追究せず、ある段階で引き返してどこか手堅くまとめてしまうような感じのこと。 しかし、じゃあ手塚オマージュとしてはどうかというと、よくできてはいるのだ。そうでありつつも、手塚マンガに「シャミン」のにおいはしない。 そのあたりのことについては、まあ数式を解くようなものでありつつも、その時間がない。が、ひとつ言えるのは、手塚の骨太なドラマを、浦沢&長崎が「戦争を知らない子供たち」的感性で読み替えるとこうなるだろうな、ということだ。 手塚の残酷性については、おそらく浦沢&長崎は自覚的でありつつ、やや劇画タッチで、イマドキ風に仕上げるとこうなってしまうのだと思う。 手塚マンガの場合、どこかに投げっぱなし感があって、それがかえって神話としてのリアリティを持
![・「PLUTO(プルートウ)」(6)~(8)(完結) 手塚治虫、浦沢直樹(2008~2009、小学館) - ふぬけ共和国blog](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e6eaddb18c017bb3fdd04589f0aadc729e82b6f8/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Ffunuke01.cocolog-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)