cinemacのブックマーク (223)

  • これよりシン・ゴジラ超ネタバレ10000字の儀を執り行う! | 『Em』タカハシヒョウリのブログ

    いよいよ公開された『シン・ゴジラ』。 庵野秀明がゴジラを撮ると聞いて、楽しみとはいえ「いったいどうなるんだ…」という気持ちが、「ん?意外と良いかも」に変わり、「楽しみでしかたねぇ!」に変わり、「ガマンできん、絶対最速上映で見る!」になるのにさほど時間はかからなかった。 公開日の29日になった瞬間に見れるという最速上映で見て、そのあと深夜3時半からのIMAXで見て、一晩で2回見た。 映画館を出たのは朝の6時。朝日がまぶしかった。 僕がミュージシャンというヤクザな肩書きだったから良かったものの、この一般社会人を殺しにかかる上映スケジュール危険すぎる。 と思ったのは僕だけでは無かったようで、争奪戦になるかと思った最速上映のチケットも簡単に取れてしまったし、一部の回を除いては完売もしなかったようだ。 僕なんかブラウザ2つ開いて、0時になった瞬間に連打してたのに。。 そのおかげで劇場のど真ん中あたり

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    cinemac 2016/08/11
    同感。よくぞ言語化してくれた!という気持ちです。
  • CookPadで若いふたりが恋をする物語 - 未来の蛮族

    僕は料理ができない。しかし、そんな僕にも、ぜひとも自らの手で料理をこしらえなければならない、そんな日は訪れるのであって、困り果てた僕はいつものように集合知に賭けた。平たくいうと、Cookpadでてきとうなレシピを拾ってくることに決めたのだ。そこで僕が、レシピの代わりに見つけたのが、”インターネットの大天使”だった。インターネットには変わり者が多いから、ちょっとぐらいおかしなやつがいたって僕はいちいち反応なんてしない。当たり前だ。はじめてダイアルアップでインターネットに接続した夜からどれほどの時間が流れたと思っているのだ。僕はもはや、何をみても心を動かされることはない。そのはずだった。しかし(もちろん)、僕は彼女を無視することができなかった。 彼女は、少なくとも百を越えるレシピをCookPadで公開していた。 「パンにバターを塗ってトースターで焼きます。バタートーストの完成です。」 「パンに

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    cinemac 2014/09/16
  • 謝罪について - おれはおまえのパパじゃない

    相手が怒る→謝罪する→さらに相手の怒りが増幅するっていうパターン結構あると思うんですよね。よくテレビとかで危機管理がなっちゃいないだの、謝罪会見がなっちゃいないだのとやっていますけども、あれは大体において謝罪の仕方がぞんざいだとか、言い訳じみてるだとか、ごくごく基的な話だったりするわけで、自分らの生活とはあんまり関わりがない。言い訳をせず、しおらしく、誠実に、心からの謝罪をして、それで済むならこんな簡単な話はないわけです。 で、ある種の性質、嗜虐性と言いますか、そういうのを持ってるタイプの人に謝罪する場合は、ひたすら低姿勢で謝るだけではダメなんですよね。このタイプの人は、最初怒りのレベルが低かったとしても、自分が怒りを表現しているというシチュエーションに自家中毒起こしてどんどん怒りのレベルを上げていく。怒りで怒りを増幅させていく人たちです。生活の中で謝罪する時って、こういうタイプを相手に

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    cinemac 2014/08/02
    これは本当にそうですね…
  • 喫茶オダジマの休日:日経ビジネスオンライン

    昨年の11月に、自宅から徒歩2分ほどのところにあったファミリーレストランが閉店した。 以来、色々と困っている。 以前は、インタビュー取材や打ち合わせなど、ちょっとした会合は、ほぼすべてその店で済ませていた。 広さや雰囲気のこともあるが、地下鉄の駅から近くて、はじめて訪れる人が容易にたどり着ける立地が、待ち合わせに使う店として好都合だったからだ。 それが閉店されてみると、適当な店が見当たらない。 そんなわけで、次なる店を求めて歩きまわったわけなのだが、そうやって自分の住んでいる町を自分の足でひと通り歩いてみて、喫茶店という業態がほとんど死滅してしまっている現状にあらためて気付かされた次第だ。 おそらく、この10年ほどの間に、町から消えた店を3つ選ぶのなら、写真館と屋と喫茶店になるはずだ。 JRの駅の近辺で新しい拠点を探すことにした。 JRの赤羽駅は自宅から徒歩で10分ほど離れているのだが、

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    cinemac 2014/03/29
    「世間」から余裕がなくなっているという問題は本当に大きいと思う。
  • 【雑記】・「ゴーストライター事件その2」 - ふぬけ共和国blog

    ふぬけ共和国・マンガ 新田五郎のHP。主に一般的評価の対象外となった、ぶっとんだマンガ中心の感想サイト。 SFおしかけ女房 ふぬけ別館 鶴岡法斎の『放浪都市』 ライター・鶴岡法斎さんのブログ。 島国大和のド畜生 漫画に関するWebページ「OHP」 もうこれ以上。 石川梨華中心ハロプロ日記 宗教学サークル・埼京震学舎 V林田日記・闘の荒野へ うろおぼえ選手権! コミック発売一覧 面白漫画倶楽部ブログ おもしろ仲間がおもしろマンガをあざやかに批評!! マンガ感想サイト界隈に投じる巨大なる軽石。 ふぬけ共和国ボイス 新田五郎のボイスブログ。 片瀬捨朗チャンネル8 いろいろとお世話になっている片瀬捨朗さんのブログ。 アンドナウの会 トンデモとは違った面白いイベントをやろうと作られた会 COMIC ZIN 通信販売/TOPページ 同人誌を通信販売させてもらっている屋さん いろいろと、「識者」の人

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    cinemac 2014/02/11
  • 【ネット】・「冥福祈り問題」 - ふぬけ共和国blog

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    cinemac 2014/02/09
  • 日本の笑いは異常発展しているのだろうか? 国民の叔母・清水ミチコの『ババとロック』 in 日本武道館 - 大衆決断

    「国民の叔母・清水ミチコの『ババとロック』 in 日武道館」。 年末、大きなイベント施設といえば、賑やかなライブや何かで埋まっているのが当たり前だが、この日の武道館、何かの事情でおさえていたところがキャンセルを出したようで、「かわりに何かやりませんか?」といわれてこのイベントが実現したという。清水さんの積極的なファンではないが清水さんのことが好きだという人は少なくないだろう。自分もそうだ。この人は爬虫類顔なのがいい。爬虫類顔が好きだ。書いてなかったっけ。ともかく絶妙な塩梅のタレントさんである。しかしそれだけでは足を運ばない。去年の矢野顕子のさとがえるコンサートツアーのインパクトが大きかったからだ。50音順でマシンガンのようにやる応援物まねもすごかったが、最も敬愛するミュージシャンの矢野さんといっしょのステージで、「ひとつだけ」を連弾でやって、翌年(ことし)『矢野顕子、忌野清志郎を歌う』が

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    cinemac 2014/01/02
  • 少年野球の世界を覗く - 挑戦者ストロング

    先日、わけあって少年野球の練習を見物する機会があった。オレはおよそ体育会系的なものを身をよじって避けてきたゾンビ人生だったので、少年野球なんてものはまったく未知の世界である。 なんでも東京近隣の某県の米軍施設の敷地内にはアホほど沢山グラウンドがあって、土日はそのグラウンド全てが少年野球で埋まるそうだ。電話で話した少年野球チームの監督いわく、彼のチームはそこのグラウンドで毎週土曜、朝から日暮れまで練習してるという。それから毎週日曜にも、朝から日暮れまで練習しているという。口にこそ出さなかったもののオレは驚愕した。いったいどんだけ野球好きなんだよ。小中学生の少年たちが余暇のすべてを犠牲にして、打ったり投げたり走ったりの練習に明け暮れているというのはオレの感覚からすると実に異常な出来事に聞こえるのだが、監督は当然といった口ぶりであった。 数日後の土曜、某県某所の野球グラウンドへ赴いた。そこにはユ

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    cinemac 2013/12/15
    これは体育会系的なるものすべてに通じる話だと思うなあ…いい年していつまでも部活動の「指導」にくる先輩とか。しかしそれ込みで成り立ってる世界でもあるので、僕は自分から距離を置いたのだった。
  • 挑戦者ストロング

    地元のミニシアター、ホールソレイユで「悪は存在しない」を観た。 この監督の映画は「ドライブ・マイ・カー」しか観たことはない。それも日映画専門チャンネルの録画で観たものだ。シネスケの感想リンクはこちら。 CinemaScape/Comment: ドライブ・マイ・カー ドライブマイカーみたいに3時間あったら観なかったが、2時間切ってるらしいので観に行った。ネタバレ注意だが、ネタバレとかそういう問題でもない気がする。 ちょっと長渕入ってるオヤジのニット帽 作り手の描く範囲内ではよくできてるし力のある変な映画とは思うが、好きかといえば全然好きじゃない。 (★3) 続きを読む アンソニー・ウォンの新作「白日青春 生きてこそ」を松山で観てきた。東京では1月公開の映画なのに、四国民は3ヶ月も待たされる。いつもの許しがたい地方格差である。 アンソニー・ウォン 黄秋生アンソニー・ウォンは好きな役者だ。好き

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    cinemac 2013/12/08
  • 辻隆太朗 『世界の陰謀論を読み解く: ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ』

    陰謀論研究については今年のはじめごろにアメリカ政治学者、マイケル・バーカンによる『A Culture Of Conspiracy』を読んだ。こちらの『世界の陰謀論を読み解く』(筆者は、北海道大大学院博士課程に在籍中の若手、宗教学者だ)は、バーカンによる陰謀論者のメンタリティ分析をほとんど引き継いでいる、というか、ほぼそのままであるのだが、バーカンのの邦訳が、参考文献をほぼ削除、かつ、訳者が陰謀論研究者じゃなく陰謀論者である……という問題があることを考えると、書はコンパクトにまとまっていて、リーダブルな陰謀論研究書として現在最も手に取りやすい一冊だろう。 副題にある通り、研究対象となっている「陰謀の主体」はユダヤ・フリーメーソン・イルミナティである。バーカンのだとこれに、スペーシーというかギャラクティックというか要するに「宇宙と交信しちゃう系の人」だとか、地球空洞説だとか、いろいろ楽

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    cinemac 2013/12/08
  • どうか頭を上げてください:日経ビジネスオンライン

    また謝罪だ。 なんでも、一週間ほど前に衆議院の財務委員会に呼ばれて陳謝したみずほ銀行の頭取が、この21日、今度は参議院の財政金融委員会に参考人として招致されて、「(暴力団組員など)反社会的勢力への対応が不十分で、金融庁への報告に誤りがあった。公共性が高い金融機関として申し訳なく、反省している」という旨を述べてあらためて陳謝したのだそうだ。そう新聞に書いてある。私は、記事を読んだだけで、中継の動画を見たわけではない。 それでも、 「またか」 と思っている。すっかり傷している。 これで、この件については、のべ何回目の謝罪になるのだろうか。 で、この一連の謝罪劇場は、誰に向けて、この先、いつまで続くのだろう。 ここのところ、テレビのニュースを見ると、毎日のように誰かが謝罪をしている。 いったい、画面の中の人たちは、誰に向けて陳謝しているのだろうか。 私は、初老の紳士が並んでアタマを下げている映

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    cinemac 2013/11/23
    もっともしごくな意見だと思います。
  • 「武田惣角と大東流合気柔術 改訂版」 - 挑戦者ストロング

    武田惣角と大東流合気柔術 改訂版 発売日: 2002/05/25メディア: 単行 武田惣角先生は凄すぎる、凄すぎるぜえええええええ。 武田惣角(1860-1943) 植芝盛平(1883-1969) 塩田剛三(1915-1994) ごちゃごちゃ説明するのは面倒くさいので、お手数ですが興味ある方はWikipediaあたりで上記の人物たちを調べてください。 まずド素人である自分の認識から説明すると、塩田剛三という人の著書やビデオを見るたびにこの人の達人っぷりはオレの貧弱な想像力をいちいち超えていたのでビビッてたじろいでいたのだが、ましてその師匠である植芝盛平はほとんど超人にしか思えず、さらにそのまた師匠である武田惣角に至ってはもはや人ではなく天狗の化身か妖怪か、バケモノのようなイメージを持っておった。 このは武田惣角の伝記、ゆかりの方々へのインタビューやエッセイで構成されている。 これを読む

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    cinemac 2013/11/04
  • 「サザエさん」は、誰がみた夢なのか? - 未来の蛮族

    長かった夏が終わり、秋が来る。やがては冬が訪れる。季節は確かに巡りゆくのに、時間は循環したまま、永遠にそこに留まっていて、その世界の住人は誰ひとりとして年をとらない。死ぬものもいない。俗に「サザエさん時空」なんて呼ばれたりするこの時間感覚は、よく考えてみると相当におかしいのだけど、何しろ「サザエさん」といえば、僕が物心つくよりずっと前から放映されている国民的アニメなので、「それはもとよりそうしたもの」として受け止めていて、「なぜ、サザエさんは年をとらないのか?」なんてことを考えたことは一度もなかった。でも、この時間感覚は何かに似ているんだよなあ……そんな風に思いながらも、生活のなかで「サザエさん」のことを真剣に考える瞬間なんてそうあるものじゃないので、僕にとって、サザエさんが年をとらない理由は、謎とすらも意識できない漠然とした謎でありつづけていた。生まれ育った家を出て、ひとり暮らしをして、

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    cinemac 2013/10/30
  • 「ムーブ」私見 - 挑戦者ストロング

    紙プロの携帯サイト「紙のプロレスHand」で始まったケビン・ランデルマンの連載コラム、「ケビン・ランデルマンのジャングル日記」が非常に興味深かった。子供の頃からのプロレスファンだというランデルマンが、一番好きだったプロレスラーは誰だと思いますか。「スーパー・フライ」ジミー・スヌーカだそうだ。言われてみればなるほど納得で、ランデルマンのあのムーブはまさにスヌーカの影響だったのだ。 彼は決して大きくない身体でファンが驚くムーブを連発してただろ? 俺も身体は小さいから、そんなスヌーカは憧れの対象だった。 さてこの「ムーブ」という言葉を単に「動き」と訳してはダメだろう。「所作」とでも訳せばいいだろうか。そのレスラー固有の所作、仕草とでも言うべきものだ。何も驚異的な跳躍力や滞空時間の長いフライング・ボディプレスだけが、スヌーカ独自のムーブではない。歩きかた、ロープの跨ぎかた、リングアナのコールを受け

    「ムーブ」私見 - 挑戦者ストロング
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    cinemac 2013/10/05
    スターをそれ故にスター足らしめている、と僕が思っているその人独特の所作(トム・クルーズだったり、ブラピだったり、M・J・フォックスだったり)についてものすごく的確に書かれているので感動しました。
  • 同人映画「パシフィック・リム」に感じた満足と不満 - 挑戦者ストロング

    パシフィック・リム ブルーレイ&DVDセット (3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray] チャーリー・ハナムAmazon 7月下旬から8月中旬まで、仕事で秋田に行ったり滞在したりたまに東京に戻ったりで大変で、映画も全然観られなかった。先日ようやく落ち着いたところで早速「パシフィック・リム」を観てきました。いやー東京最高ですなー。まーだいたい予想通りの感じだったんだけど、わたくし個人的にデル・トロ監督の才能って今川泰宏監督の10分の1くらいだと思っているので、充分に健闘したんではないかとも思いましたよ。それから、やっぱり「ロケットパンチ」という空前絶後の発想を生んだ永井豪は天才としか言い様がないと思ったなあ。デル・トロが飛べなかった崖を、何十年も前に軽々と飛び越えてるもんなあ。 日高のり子が稲キックしなきゃならないのだ。坂真綾がエキゾチック・マニューバしなきゃならないのだ。 (★4)

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    cinemac 2013/08/26
  • ふぬけ共和国blog

    ふぬけ共和国・マンガ 新田五郎のHP。主に一般的評価の対象外となった、ぶっとんだマンガ中心の感想サイト。 SFおしかけ女房 ふぬけ別館 鶴岡法斎の『放浪都市』 ライター・鶴岡法斎さんのブログ。 島国大和のド畜生 漫画に関するWebページ「OHP」 もうこれ以上。 石川梨華中心ハロプロ日記 宗教学サークル・埼京震学舎 V林田日記・闘の荒野へ うろおぼえ選手権! コミック発売一覧 面白漫画倶楽部ブログ おもしろ仲間がおもしろマンガをあざやかに批評!! マンガ感想サイト界隈に投じる巨大なる軽石。 ふぬけ共和国ボイス 新田五郎のボイスブログ。 片瀬捨朗チャンネル8 いろいろとお世話になっている片瀬捨朗さんのブログ。 アンドナウの会 トンデモとは違った面白いイベントをやろうと作られた会 COMIC ZIN 通信販売/TOPページ 同人誌を通信販売させてもらっている屋さん

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    cinemac 2013/08/24
    概ね納得のランキングだけど、自分の印象だと岡田有希子は10位圏内には入らないかな。元ネタのブログでは工藤静香が入っているのだけど、おニャン子を1人くらい…という意味合いでなければこちらもランク外の気が
  • 合理性と野蛮さ、幸福の計量できなさについて(宮崎駿 / 風立ちぬ)

    宮崎駿の最新作を観る。公開前にいくつか制作時のドキュメントや、監督へのインタビューを観ていたが、今回は宮崎が映画の外で語る「映画に込められたメッセージ」がかなり直接的に映画に反映されているように思った。プロデューサー鈴木敏夫が「宮崎駿の遺言です」と語ったのも納得、というか、率直に言って説教臭さはかなりある、けれども、そうした強いメッセージとは別に、観た後もざわざわと消化できないものが残る作品だった。ひとりのエンジニアの半生のロマンスとしては、自分にしかできない仕事を遂げたいが、その仕事が自分にしかできないがゆえに、ブラックな労働をこなさなくてはならない、というある意味、苦境を乗り越えてなにごとかを成し遂げようとするヒロイズムがある。わたし自身、そこに共感できるものもあったし(つい最近まで一応技術者として暮らしていたので)、ひとりの少年が、夢のなかで達成すべき目標を授かる「目覚め」のシーンは

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    cinemac 2013/07/31
  • 飛行機と恋をつかさどる悪魔の手下(宮崎駿『風立ちぬ』感想) - ぼんやり上手

    『風立ちぬ』を観て一晩たっても、なんだか地に足が着かないような感じでふわふわしている。とんでもないものを観てしまった。 飛行機のエンジン音にはお経の唸り声のような人間の声が使われていて、ぞっとした。二郎という主人公は、人間には許されざる怪物造りに手を染めていると思った。 墜落した飛行機の機体の前に二郎が立ち尽くす場面は、天から落ちてきたロボットの前に立つムスカの姿と重なる。飛行機とラピュタ、人間には許されない夢を見た男のバリエーションである。二郎の幻影や現実の中で何度も何度も墜落を繰り返す飛行機は、ドロドロになって腐り果てる巨神兵だ。 恋愛の場面にはすごく驚いた。 これまでの宮崎映画だと、異性から好意を寄せられても気づきもしないであっさりスルーするとか、少年か少女にほっぺをチュッとされてボッとなるとか、そういうのを描いてお茶を濁して、恋愛面でのロマンチックな部分はひたすら隠し通してきた。そ

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    cinemac 2013/07/26
  • メロドラマの巨匠:ダグラス・サーク諸作品を鑑賞 その1 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「ダグラス・サーク」という名を初めて耳にしたのは「パルプ・フィクション」の「ダグラス・サーク・ステーキ」である、という人は、自分と同年代には結構多いのではないかと思う。その時はもちろん、それが俳優の名であるか監督の名であるかもわからぬ次第で、しかしその後に映画を体系だって遡っていくと色々な監督の関連作として結構な頻度で耳にする名前ではあった。 いつかはまとめて観たいなぁと思っていたところに、自分の通勤圏内のやや大きめの某レンタルチェーンに、2007年発売のボックスセットの7作品全てがあるとわかり、まとめて鑑賞。その以下に感想を。 ■僕の彼女はどこ?(1952) 所謂「人生やりなおせたら」系のコメディで、箱庭的な郊外のとある町を舞台に、チャールズ・コバーン演じる金持ちのお爺ちゃんが大活躍する「年寄り無双」映画。このボックスセットの作品の中ではトーンがやや異なるが、コメディが職だったのではな

    メロドラマの巨匠:ダグラス・サーク諸作品を鑑賞 その1 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
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    cinemac 2013/04/28
  • パーレイ・ウィズ・ユー「ジャンゴ 繋がれざる者」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    クエンティン・タランティーノの映画では、よく「演じる」ということが重要なテーマとなる。デビュー作「レザボア・ドッグス」の囮捜査官しかり、「パルプ・フィクション」のギャングに八百長試合を持ちかけられて裏切るボクサーしかり、「ジャッキー・ブラウン」の主要な登場人物間で展開されるコンゲームしかり、「イングロリアス・バスターズ」のナチの饗宴に潜入するためにドイツ人のふりをするユダヤ人しかり。それぞれのキャラクターは、その「演技」の嘘がバレることが生死の問題に繋がりかねない、文字通り「一世一代の名演」を求められる。 このテーマは、タランティーノの新作「ジャンゴ 繋がれざる者」にも共通している。 時は南北戦争勃発の二年前。奴隷の身から救われ、ふとしたことから賞金稼ぎの手助けをすることになった黒人の男:ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)。ジャンゴはドイツ人にして賞金稼ぎの元歯医者:シュルツ(クリストフ・

    パーレイ・ウィズ・ユー「ジャンゴ 繋がれざる者」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
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    cinemac 2013/04/06