京王電鉄は6日、東京都杉並区にある井の頭線の踏切で、始発列車が遮断棒が下りていないのに通過したと発表した。けが人はなかった。京王によると、夜間工事をした作業員が踏切の電源を誤って切ったことが原因。同社では6月以降、トラブルが続いており、国土交通省関東運輸局は鉄道事業法に基づき、現場を立ち入り調査した。 京王の説明では、同日午前5時前、富士見ケ丘発吉祥寺行き下り普通列車(5両編成)が、久我山―三鷹台駅間を走行中に起きた。三鷹台駅に停車した運転士が、駅に隣接する別の踏切でも遮断棒が下りていないことに気づき、踏切の電源が入っていないことが分かったという。 京王では6月と7月に、運転士が誤通過防止システムを起動させなかったことが原因で遮断棒が下りる前に列車が通過するなどのトラブルがあり、同運輸局が7月30日に警告。永田正社長が「非常事態宣言」をして、再発防止に取り組み始めた矢先だった。同社は「