USBメモリーの発見を受けて、記者会見した兵庫県尼崎市の稲村和美市長=6月24日午後一夜にして、全国区の〝酔っ払い〟になってしまった。個人情報満載のUSBメモリーを一時紛失した40代男性会社員の話である。 兵庫県尼崎市の委託業務で、全住民約46万人分の個人情報をメモリーに入れ、データ移管に携わったその夜、仕事仲間と飲酒し泥酔。路上で寝込み、かばんごとなくした。市が問題を発表した翌日、男性は警察官と一緒に再度周辺を捜索、あるマンションの敷地内でかばんとUSBを発見・回収したという顚末(てんまつ)だ。 この間、全住民情報の漏洩(ろうえい)危機というインパクトの大きさに加え、「今時USBって…」というアナクロニズムも相まって、関西のテレビやネットはこの話題で持ち切りだった。