今年から参加資格が変更となり、過去3年の間にこのレースを走り、最低でも五合目まで辿り着いた経験のあるランナーしか、山頂コースに挑めなくなった富士登山競走。にもかかわらず今年も山頂コースには3000人近い応募があった。たとえ1度完走したとしても、また出たくなる。それだけこのレースには、他にはない「ランナー魂」を熱くさせる魅力がある。 2008年の完走率(山頂コース)は43.2%(2009年は荒天のため山頂コースは五合目打ち切り)。制限時間である4時間30分以内にフィニッシュできるのは、2人に1人よりも少ない計算になる。「マラソンは何度も完走している」「練習量は十分なので、走力的には問題ないはず」なのに完走できない人が多く、「今年こそは」という想いでレースに参戦する人は少なくない。いつもの練習だけでは準備万端とは言えない。 富士登山競走の完走のポイントは五合目までをいかに余裕をもって通過するか