※『そして、バトンは渡された』と『ファミリーデイズ』の内容にガッツリふれた感想文です※ 瀬尾まいこさんが好きだ。 辛い状況や、どうしようもないことを暖かい文章で実直に描く。 人物の気持ちが生き生きしていて、綺麗ごとじゃないことを綺麗ごとに纏めてくれる。 現役の国語の先生”らしい”文章で、物語のピークの、「あぁ、これが言いたいんだろうなぁ」という文章は赤ペンで波線が引かれているかのように見えてくる。 すごく、『問題が作りやすい』文章を書くなぁと思っていた。 気に入って既刊すべて読んでいたが、2014年ごろからしばらく新刊を見なくなった。 少し調べたら2011年には教員を退職していたらしく、私生活が忙しくなったのかなと勝手に納得して、しばらく瀬尾まいこさん作品から遠のいていた。 なので、2019年に『そして、バトンは渡された』が本屋大賞ノミネート作品として本屋にラインナップされているのを見た時