アトピー性皮膚炎患者さんの皮膚は、「皮膚のバリア機能が低く乾燥している」だけでなく、「皮膚の下で炎症が起こっている」状態です。そのため、保湿外用薬と炎症を抑えるお薬をセットで使用する必要があります。それぞれのお薬について、正しい塗り方を知り、適切に使用することが大切です。 塗る範囲と必要な量 塗り薬は、「必要な範囲」に「必要な量」を塗ることが重要です。炎症を抑えるお薬は症状が出ている部分、保湿外用薬は症状のない部分も含め、からだ全体に塗ります。 おとなの指の第一関節の長さ(約2.5㎝)の量を1FTU(フィンガー・チップ・ユニット)といい、1FTUをおとなの手のひら約2枚分の範囲に塗るのが適量です。炎症を抑えるお薬は下記の図を参考にして、症状の範囲に合わせて必要な量を塗るようにしましょう。