読み方:みぎり 《「ひだり」に合わせて「みぎ」に「り」を添えた語か》「みぎ」に同じ。 「夫人の—の脇より身の中に入り給ひぬ」〈今昔・一・一〉 読み方:みぎり 《「水限(みぎり)」の意で、雨滴の落ちるきわ、また、そこを限るところからという》 1 時節。おり。ころ。「暑さの—御身お大事に」「幼少の—」 2 軒下や階下の石畳。 「—に苔(こけ)むしたり」〈宇治拾遺・一三〉 3 庭。 「—をめぐる山川も」〈太平記・三九〉 4 ものごとのとり行われるところ。場所。 「かの所は転妙法輪の跡、仏法長久の—なり」〈盛衰記・三九〉 5 水ぎわ。水たまり。池。 「—の中の円月を見て」〈性霊集・九〉