1984年の同名作品を、主役の4人組を女性に入れ換えてリメイクというか、リブート(「再起動」「仕切り直し」の意味)。オリジナルは公開当時に映画館で見ているが、いかにもアメリカのお笑いという感じでノレないところがあり、決して面白い映画とは思わなかった。だから逆に今回は面白くなっているかもと期待して見に行ったが、あまり印象は変わらなかった(笑)。 今回のポイントは女性を主役にしたことで、女同士の悪ふざけが笑いの中心になっていることか。中でも『マイティ・ソー』の筋肉男クリス・ヘムズワースが演じる、どうしようもないほどのアホ男がヒロインの観賞用として秘書に雇われるというネタは、ちょうど男社会におけるセクハラが裏返しになったキツいジョークである。そもそも主役のクリステン・ウィグとメリッサ・マッカーシー、監督のP・フェイグといったメンバーは下品なギャグ満載の女子映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディ