大卒総合職で入社しても 7割が管理職になれないまま定年に 課長・部長になれる人が激減している──。5人の元・現役人事部長が真っ先に口をそろえたのは、管理職は今や「狭き門」になったということだ。 エネルギー大手の元人事部長Aさんは、「20年前の先輩世代は、同期の8割は最低でも課長にはなれた。でも今は4割程度にすぎない。半分以上の人がせいぜい係長止まりで、そのまま定年を迎える時代になった。部長に昇進するのは1割程度。その上の事業部長・本部長クラスの役員は同期で一人もなれる人がいないというのは珍しくない」と打ち明ける。 食品大手の人事部長Bさんも「同期で課長になるのは半分弱で、部長が2割程度。執行役員は数年に1人出るか出ないかであり、社内では“ビンテージ”と呼ばれている」と指摘する。 「もっと少ない」とさらに厳しい現実を語るのは、住宅大手の元人事部長Cさんだ。「部下を持つラインの課長は3割程度、