2024年。これまでの人生で、最も大きな変化を経験した一年だった。 広告会社からAIベンチャーに転職して、二年目となる今年。正直、年末を今の会社で迎えられると思っていなかった。一年目から引き続き、自分が業務においてまるで使い物になっていないことを、強く感じていた。春ごろには、今年のどこかで退場することになるだろうと、少しずつ覚悟を固めていた。 僕の仕事は、AI活用に関するコンサルティングや、AI開発プロジェクトの推進だ。AIの仕事は、自社に依頼が来る時点ではゴールや問題が決まっていないケースが多く、ゼロから顧客とともに未来を想像し、モノを作ってゆくこととなる。AIとは人間の知能活動を模倣する試みなので、取り組むプロジェクトの範囲も、人間の知能活動の幅だけ存在する。すなわち、抽象度が高く、守備範囲がべらぼうに広い。 この仕事に取り組むにあたって、僕に決定的に足りなかったものが一つある。それは

