https://www.nri.com/jp/media/column/inoue/20250114.html 関連する多くの論文が相互に成果や概念を参照していたことから明らかなように、このプロジェクトは、一定の標準化された視点によって経済や金融の問題を分析したという優れた特質を有している。 日銀がこれだけの質と量を伴う分析を示した以上、双方向のコミュニケーションの観点から、民間ないし金融市場からも反応を示すことが必要である。 これらの分析を読むと、QQEが目指したものは、インフレ予想の形成のあり方自体を変えようとしたこと、計量モデルでいえば構造パラメーターを変えようとしたことだと改めて思い知らされる。 黒田前総裁は、特に当初は、「デフレ均衡」からの脱出の必要性を強調した一方、QQEの期間には(外的ショックによる影響を除けば)経済成長率は潜在成長率対比で概ね良好であった。従って、インフレ予

