どの大学で建築を勉強するか考えてもぼんやりばかりしていたが、シャンカールGに足を踏み入れると、気持ちがすぐに晴れた。僕はこんな空間が好きなんだ、と直接体を通して感じられるからだ。そのとき、僕はひらめいた。 「大学に行くという誰かがつくった道じゃなくて、自分が好きだと感じたこの建築をつくった人に弟子入りしよう」 そう考えた途端に、創造力が喚起されて、やる気と視野が一気に広がった。その感触は今でも覚えている。「独自の方法で、自分なりの道を見つける」という僕の生き方の原点でもあるのかもしれない。 (坂口恭平『BAUをめぐる冒険』左右社、2025) おはようございます。先週の日曜日に東京は表参道にある青山ブックセンターに足を運んで、坂口恭平さんの『BAUをめぐる冒険』刊行記念トークライブを見てきました。トークの終盤、坂口さんと一緒に『BAUをめぐる冒険』を共にしたという写真家の石塚元太良さんがサプ

