一行は向島から隅田川を渡し舟で渡って、真崎稲荷に参詣しました。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※損傷個所は可能な限り修正しています。 ※赤字の書き入れは筆者。 【原文】 角田川《すみだがは》の渡しを向かふへ渡りて、真崎《まつさき》の稲荷へ参る。 此の所に御出《おい》で狐《ぎつね》と言ふ有り。 案内の男、茶屋の婆に言ひ付け、油揚げを台に乗せ、供へさせ、「御出《おい》でよ/\」と呼ばせければ、狐の子、幾《いく》つとも無く[何処《いづく》とも無く?]出《い》で来たりて、油揚げを食らうも一興《いつけう》なり。 狂 「狐殿《けつねどの》に 化かされべいか 知らないが 豆腐《とうふ》[遠く]に居れバ 油揚《あぶら》げ[危なげ]ハ無い

