スポーツの世界で何よりも雄弁なものの一つに「数字」がある。比較対照としての物差しとして、これほど単純明快なものはないはず。ただ一つの数字だけで、簡単には計れないことが多いからなかなか厄介だ。 米国ではつい先日、ヤンキースに復帰した守護神アロルディス・チャプマンがレッグプレスで約450キロ(990ポンド)の重量を扱っているニュースが話題となった。 昨季世界最速105・1マイル(約169キロ)をマークした左腕。その剛速球の発射台となる下半身が、いかに鍛えられたものかというのがよく分かる。 一方で国内に目を向ければ、日本のプロ野球選手も負けていない。一昨年1月、広島・新井は自主トレ公開で、600キロのレッグプレスを10度蹴り上げた。指導する広島市のジム「アスリート」の平岡洋二代表は「600キロは全盛期とほぼ一緒」とコメント。確かにあの下半身なら、と納得させられる。 レッグプレスは、マシン
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