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ブックマーク / zucce.hateblo.jp (5)

  • 『フラクタル』ヤマカンが身を賭した理由とは - Zucce’s diary

    はじめに 「ボーイ・ミーツ・ガールの冒険活劇」 『フラクタル』は、その言葉に違わぬ形でスタートを切ったように思える。 王道にも模倣にも思われ、ともすれば唾棄されてしまうような展開であったかもしれない。しかし、そうであるが故、監督である山寛(ヤマカン)の作品に込める「願い」や「祈り」とも言い得るような思いと決意が浮き彫りになったように思える。 彼は作品のリリースに際し「声明」を発表している(フラクタル-FRACTALE-公式サイト-)。昨今のアニメや、それを取り巻く様々な状況に対し彼が何を思い、何を願い、自分に何が出来るのかという自問自答の苦悩の果てに出した答えが『フラクタル』には込められている、そう考えている人も少なくないだろう。 「出会い」としてのラピュタ キービジュアルや番宣スポットから、そして作品を見ても尚感じられたであろう「ジブリ感」、特に「ラピュタ感」。『天空の城ラピュタ』とス

    『フラクタル』ヤマカンが身を賭した理由とは - Zucce’s diary
  • 「Angel Beats!」想像力の方向性 -My song に呼応する Your Song- - Zucce’s diary

    はじめに この投稿は、「Angel Beats!」とは一体何だったのかを【構造】【ストーリー】【想像力】の三編で振り返るものであり、ストーリー的な謎解きをするというよりも作品自体が持つ大きな謎を探ることで、いかに自分を納得させられる物語を見つけ出すかを主たる目的とするものである。 構造編 「Angel Beats!」は、提示された謎をひたすら追っていくことで展開した物語である。言い換えるなら、物語の持つ「可能性」は冒頭が最も大きく、進展するに従いその「可能性」を物語の外部へと捨て去り、収束していくことでほとんど自動的に解決・終わりを迎えるような構造の上に成り立っている。 つまり、死後の世界の「謎」と「記憶喪失」である主人公:音無の目線を通し描かれる物語は、謎・記憶喪失であるが故、いかようにもなり得る可能性を孕んでいるが、ある時点で提示された条件に従い推察された物語の持ち得る可能性(例えば「

    「Angel Beats!」想像力の方向性 -My song に呼応する Your Song- - Zucce’s diary
  • 「Angel Beats!」弔鐘の音が響くとき - Zucce’s diary

    はじめに 稿は『「Angel Beats!」人生を追体験する音無の成長が物語を繋ぐ』の続編である。 この投稿は『音無の成長は人の乳児期〜老年期への過程と似ている。作中に登場するkeyコーヒーは音無の心境の変化、とりわけゆりとの関係を象徴している。6話でkeyコーヒーを投げ捨てた彼は自分の考えで歩き始めた。それが、ゆり・天使・直井のステージを繋ぐ役割を果たし物語が動き始めた。人の一生を音無の成長とダブらせることで「Angel Beats!」は人生賛歌を描こうとしているのだろうか。』ということをエリクソンの発達課題を参照にすることで物語(1〜6話)を振り返ったものだ。 今回もこれを踏まえて、7〜9話までを加えて検証していくことで今後の展望へと繋げたい。 尚、稿が筆者による物語の恣意的な捏造に基づくものであることを理解した上でご一読いただければ幸いである。 各話を振り返って では、おさらいの

    「Angel Beats!」弔鐘の音が響くとき - Zucce’s diary
  • 「Angel Beats!」都合のいい展開 全てはゆりのため? - Zucce’s diary

    「Angel Beats!」7話を受けての感想。前回のkeyコーヒーの解釈と、あまりに都合のいい展開についての話です。 やはりkeyコーヒーはゆりの世界観を受け入れることの象徴なのか keyコーヒーの解釈は、どうやら7話でも応用できそうです。 屋上でゆりから手渡された缶コーヒーを思慮深く眺め、 音無「俺は弱いな。お前の強さが改めて分かった。」 ゆり「そんなことないわ…。それで何か変わった?」「気持ちよ。これからも戦線に居続けるの?」 音無「居続けるよ。このままじゃ死に切れねえし。」 ゆり「そう。あなたにも目的が生まれたって訳ね。」 音無「改めてよろしく。」 のやりとりの後に缶コーヒーを飲むので、生前の記憶を取り戻した音無が自身の人生を「やりきれない」と感じ、一度は捨てた「ゆりのステージ」に改めて戻ってきたという感じでしょうか。keyコーヒーの扱いは今後も注目してみてもいいかもしれませんね。

    「Angel Beats!」都合のいい展開 全てはゆりのため? - Zucce’s diary
  • 「Angel Beats!」人生を追体験する音無の成長が物語を繋ぐ - Zucce’s diary

    はじめに 未だ多くの謎を残しながらも、大きく物語が動き出したアニメ「Angel Beats!」。これまで敵対する事でしか語られなかったそれぞれのストーリーが互いに絡み始めたのは、やはり主人公である音無の存在に拠るところが大きい。 自身の理不尽な人生を呪い、神の遣いである(と思われている)天使に抵抗することで神をあぶり出し一発お見舞いしてやろうと考えているゆりとそれに倣うSSSのメンバー。 死後の世界を「神を選ぶ世界」と捉え、悲惨な人生の記憶は神になる為の権利であり、天使に代わり生徒会長の座に就くことで自身が神になったのだと公言する直井文人。 自身の謎については未だ語られないものの、SSSからは神への足がかり、直井にしてみれば目の上のたんこぶ(抑止力)と解釈され、一方的に彼らの文脈に巻き込まれる状況を防衛(ガードスキル)することで抵抗する天使(立華奏)。 つまり、ゆりらSSSは自らの目的(神

    「Angel Beats!」人生を追体験する音無の成長が物語を繋ぐ - Zucce’s diary
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