―――平和の温故知新の平和と申します、よろしくお願いします。全十二冊・一年間連続刊行に当時驚きつつ、大変楽しませいただきました。こういう形で大河ノベルを書くことになった経緯はなんだったのでしょうか? 講談社BOXが立ち上がった時に企画されたことだったんですけど、楽しんでいただけたという事でしたら非常に嬉しい話なんですが、私は絶対に二度とやらないと、ここで声を大きくして言いたいですね。 (一同笑い) ―――やはり大変だったと(笑)。時代物という構想は前々からあったのでしょうか? ホームグラウンドである推理小説でも人が死ぬ事件を書いていて、この『刀語』も殺し合いの話なんですよ。人も死ぬし、自分も死ぬかもしれないという話ですね。だから時代物というくくりには、あまりこだわるつもりはありませんでした。『化物語』で「人生は続く。」というテーマで書いた後に、その対極にある「人生は終わる。人が死ぬ。」とい