ロースペックな肉体に生まれた場合、責任はどこにあるのだろうか。「親が悪い」とか考えたりするが、まあ運が悪いのである。中村雅俊の息子は低身長ハゲで薬物で捕まった。原辰徳の甥の菅野は優秀だが、実子はポンコツである。浩宮と秋篠宮の容姿スペックは格段に違う。精子と卵子は減数分裂で作られる。父親の遺伝子の半分で精子を作る。その組み合わせは840万通りある。染色体の乗り換えも含めるともっと多い。卵子も同じである。浩宮の容姿が悪くてなかなか嫁が見つからなかったのも、親のせいとは言えない。同じ両親から生まれた秋篠宮は容姿的に恵まれているから、運が悪いのである。われわれは責任の所在を探す癖が付いている。どこかに責任者がいるに違いないと思い、そいつに賠償させたいと考える。就職氷河期の時に自己責任という言葉が流行ったが、第二次ベビーブーム世代の前でバブルが弾けたので、運が悪いだけである。運が悪いという、責任者の