川崎重工業と東芝は24日、台湾高速鉄道から、東海道・山陽新幹線で運行されている「700系新幹線」をベースとした高速鉄道車両を共同受注したと発表した。受注したのは4編成48両で、受注総額は非公表だが190億円程度とみられる。 川重と東芝は、2000年12月に台湾で、三菱重工業や三菱商事など国内7社連合で360両の新幹線とシステムを3320億円で受注しており、納入実績が評価されたという。 今回の共同受注では、川重がプロジェクトの統括のほか、車体・台車の製造を担い、東芝は電気機器や空調、システムの設計供給を担当する。全車両は、15年11月までに納める予定だ。 台湾高速鉄道は、海外の高速鉄道としては初めて新幹線を採用し、07年1月に営業運転を開始。15年には台北~南港駅を結ぶ5.7キロの路線延長を予定しており、今回、受注した車両を導入する計画としている。